ペンギン会議(第20回)に潜入してきた。その一部始終をメモしておく。
■概要
全国の飼育員や学者が集まり、最新の研究や報告など情報交換を行う場。
一般人も参加できるというところが素敵。みんなプレゼンが上手。すごろくもやります。
期日:2011年12月4日(日)9:30~17:30
会場:東京都江戸川区総合文化センター
■入場
会場へは最寄の新小岩駅から。寝坊したのでバスを待つ余裕がなくあわててタクシーに乗って行き先を告げると「今日は朝から文化センター行きのお客さんが多い」と運転手談。
到着。200人程度来場らしい。
名札を書かされる。所属が無いのがちょっと後ろめたい気分。
会場入り。扇状で中央にステージ。大学の講義室のよう。
座る席を探していると、さかなくんオマージュなのか、ペンギンの被り物をしている女子がいた。タクシーの中で、「もしかしたら研究者とか飼育員しかいなくて、排他的な雰囲気むんむんで、受付の人に肩甲骨の標本でぶん殴られるのでは・・・」と不安であったがそれは杞憂だったと反省。みんなぺんぎんを愛している。
和服の似合う素敵な女性がいると思ったら、エンペラーペンギンのヒナぬいぐるみ?を抱えていらっしゃって、自分のペンギン愛もまだまだだな、と改心した。
■開演
10:00開演
◎「ペンギン古生物学の現状」(足寄動物化石博物館 安藤達郎博士)の講演。ペンギンの進化を化石標本を使って研究する学問。何万年単位での生死に、スケールのでかさを感じながら聞いていた。
ペンギンがなぜ南半球でしか成功できなかったのか?という問いには、仮説ながら納得の説明をされていました。本当にスケールのでかい興味深い話だった。
話の途中、東京大学で「鳥類の脳におけるサイズ変化に伴う形態変化」などの研究をされている青年がいることが紹介される。後で話をお伺いすると、同い年だということが判明し、ぎょぎょ。すごい柔和な人柄で、なんか、がんばろうって思う。
◎「2011チリ訪問報告」(ペンギン会議 佐野淳)では、うらやましい報告。
12:10お昼休憩
グッツ売り場に日本ペンギン会のBOSS上田先生やペンギン写真家・鎌倉さんなどいらっしゃり、感動。センスオブワンダーで生の長澤まさみを見た時より 感動。
13:10午後の部
◎「ペルーのフンボルトペンギンの現状と研究」(Dr.Carlos)ということで
カルロスのスーパープレゼンテーションが炸裂した。全編英語。同時通訳あり。
フンボルトペンギンにGPSをくっつけたらコロニーから20kmくらいすげー泳いだから、ペルー政府のペンギン保護区の範囲5km(2海里)じゃ狭すぎじゃね?っていう話でした(ざっくりで失礼)。
カルロス着用Tシャツが白地にフンボがどーんって書いてあってかわいいなーとおもっていたら、この会場で販売するとのこと。商売の才能もある。
公演後、「フンボとマゼランの交雑種はどんな模様になるの?」という質問があり、「マゼランをベースに首の黒い帯が細めになる」との回答。そういう研究もされているよう。あとで確認しよう。
◎「ペンギンアート展2011」(ペンギンアート展実行委員会 ホイホ)
次回ペンギンアート展は東京で2013年の秋ごろですってよ!?続報を待て!
◎ 「マリンピア松島水族館災害復旧報告」(マリンピア松島水族館)
短期間で復旧。大変な出来事なのにあえて楽しく元気に発表する姿。本当に尊敬する。実家に近いので、帰省したらいくとも。
◎祝10周年!「長崎ペンギン水族館開館10周年のあゆみ」(長崎ペンギン水族館 楠田幸雄館長)
館長めっちゃおしゃれだった。 ペンギン体操が見たい、との無茶振りにも対応。もっと見たかったなー。
◎「京都市動物園のペンギン施設リニューアルについて」(京都市動物園)
歴史ある動物園。ヤギの綱渡りの展示が見てみたい。
ソーラーパネル式の噴水システムが、あまりペンギンのためならず。
◎「越前松島水族館の新ペンギン施設の紹介」(越前松島 松原亮一)
見た目は厳ついおじさんなんだけど、話がとても上手でおもしろい。床材の玉砂利の話が好き。
ペンギンは散歩に”慣れる”らしい。
クオーターパイプくぐりたい。
◎「旭山動物園からペンギン特別展のお知らせ」(旭山動物園)
降ってくる雪を食べるジェンツーの姿を見るといやなことも忘れられます。
平日はお客さんより散歩するペンギンが多いときもあるとのこと。
◎ペンギンゲーム大会 新作双六 マゼランペンギンバージョン
なんかいふりだしにもどったことか。楽しかった。
■閉会→懇親会
熱気むんむん。上田先生が司会で奮闘されていました。そのおかげで楽しかったです。
以上眠いので雑なメモ。眠くなくても雑だけど。
ペンギンについて、可愛いさも追求したいですが、生物としてのペンギンを深く勉強しようと思った。
ペンギンは食べません。